ミュージカル「キャッツ」が始まると
我らジェリクルキャッツ
ジェリクル いつものぞむ
ジェリクル 誇り高く
ジェリクル やりぬくのさ
と、ジェリクル、ジェリクル、、、言い出します^^;
この「ジェリクルって何か」というと、
「ジェリクル」というのは、
ミュージカル「キャッツ」の原作者
詩人T・S・エリオットの造語で、
「柔らかくて小さな子猫」のこと。
キャッツの原作については
こちら⇒ミュージカル「キャッツ」の原作はT・S・エリオットの詩集
このT・S・エリオットの詩集を翻訳した
池田雅之さんの著書
猫たちの舞踏会-エリオットとミュージカル「キャッツ」-
のなかで、
Jellicle(ジェリクル)をJelli-cleと二分して考えると、
Jelli は、Jelly(ジェリー)と同じことですから
「柔らかくてプリプリした」の意味になります。
-cle(クル)は、ラテン語のCuleの異形で、
「小さなもの」を示す接尾語です。
ですから、
Jellicle(ジェリクル)というのは、
語感には、詩でも歌われているように、
ぬいぐるみのようなかわいらしい子猫の感じがあります。
これは、博学のエリオットの見事な、
というより奇妙な造語のひとつです。
と書かれています。
ミュージカル「キャッツ」の
日本語台本を作ったのは、劇団四季代表の浅利慶太氏です。
その台本の中では、
人間に飼い馴らされることを拒否して、
逆境に負けずしたたかに生き抜き、
自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、
行動力を持つ猫
それがジェリクルキャッツ。
といっています。
猫たちの舞踏会 エリオットとミュージカル「キャッツ」 (角川ソフィア文庫)